ぎんちゃん、飼い猫らしくなっています
1年以上更新なしで、もう誰も読んじゃいないだろうが、
ちょっとしたきっかけでこのブログのことを思い出した。
ここに書いたのは、生後約一年のぎんちゃんがうちへやって来てから半年くらいの時期のことだ。
アップされている写真を見ると、まだ子猫っぽい面影があるのに気づく。
今は一回り大きくなって、顔立ちも大人になったように思う。
完全室内飼いにするつもりで保護先からもらってきて、
全く人に懐いていない状態からなんとか触れるくらいになったところで脱走させてしまい行方不明、
数週間後になんとか見つけるが、完全に野良猫化。
そこからなんとか放し飼いの飼い猫にまでしようとしていたというわけだ。
あれから一年あまり経った今、ぎんちゃんはずいぶんと飼い猫らしくなっている。
家の中でも適当にくつろいでいるし、外で遊んでいても夕方には必ず帰ってくる。
それでもまだまだ警戒心が強くて、私以外の人間には絶対に体を触らせないし、
ちょっと驚かしてしまったりするとしばらくは警戒モードになったりもする。
抱っこできないこともないけど、嫌そうに我慢している様子だし。
こちらが抱こうとする雰囲気を察知すると避けたり隠れようとしたりするので、
残念だけど控えている。
まだまだ、怖がらせないように気を使うところもあるけど、まあなんとかという感じ。
「雨が降っていたり寒かったり眠かったりするのに外に出ても何もメリット無いよな、とりあえず家にいるか」くらいにはなったね。
それでもなんだか変な猫だなーってところがある。
とかく、我が物顔でにゃーにゃー要求してくることはない。
少し離れてきちんと座り、無言でじっと見つめて、
「あのう~~、わたくし、ごはんが欲しいんですが・・・・(空気読んでくれませんかね・・・)」
「あのう~~、わたくし、外に出たいんですが・・・(空気読んでくれませんかね・・・)」
ってやる。なんなんだよ・・・。
よっぽどだと、小さい声で「にゃあ・・・」となく。
もう我慢できねえ!ってなってはじめて、猫らしくにゃーにゃー始める。
キャットタワーを窓辺に移動したら気に入ったらしく、
私のベッドの上よりもそちらでくつろぐようになった。
夜は何度か私の脇に来て、丸くなったりのびのびしたりしている。
たいてい、窓辺が寒いか、なにか食べたいか、外に出たいか、っていうときなんだけど。
朝方、トン!と、ぎんちゃんが床に降りる音がする。
こっちはまだ眠っている。
ふと目を開けると、ベッドのすぐ脇で、お座りをして私をじーーーーっと見ている。
(・・・・・これ、猫が好きじゃなかったらかなり怖いと思うよ)
「あのう、早く起きてくれませんかね・・・・お腹が空いたんですが・・・。」←目で訴えるのみ
「・・・・にゃんとかなんとか言えよもーーー!」
「どしたの?ごはん?お外行きたい?」
「・・・・・・」←まん丸の目でじーーーーーっ
「ごはんかな~ちょっと待ってよう~~」
「・・・・・・」←目を細めてじーーーっ
「そっか、ごはんなのね~、はいはい」
と起き上がると、
バリバリと爪をといで伸びをしてからお皿の前にちょこんと座る。
こんな猫いるか・・・・???
ドアの前に座ってこちらを見つめているときもある。
「ん~お外行きたいの?まだ早いよ~~」と、そのまま眠ろうとする。
少し経ってから目を開けると、さっきよりも若干こちらに近い場所に移動して、やはり見つめている。
「・・・・なんなんだよもー、まだ早いってば」と、ほっておく。
やはり気になってまた目を開けると、すぐ目の前でじーーっ。。。。
もう、”だるまさんがころんだ”じゃないんだから!
こんな猫いるか・・・・・???
自分からははっきりと要求せずに他人に気持ちを汲んでもらって思い通りに人を動かそうとする、人間だったらかなりの苦手なタイプだ。関わりたくない。
なのに、相手が猫なら、それはそれでまたかわいい。なんてこったい。
そんなわけでまあ、なんとか落ち着いたわけ。
また何かあったらここに書くこともあるかもしれないな。