帰ってきたぎんちゃん

~脱走猫ぎんちゃんを外飼い猫に~

横になって眠るぎんちゃんのお腹が呼吸で上下するのを、ただ、眺めているのが好きだ。この感覚をどう表現すればいいのだろう。傍らに小さな生き物が息づいていて、この同じ世界を、私とは異なるひとつの意識で受け止めている。そんな当たり前のことを感覚のみで存分に味わう。濃密な時間の中に入って行く・・・。(2018/06/24)


下僕っていうか、都合のいい女・・・

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四葉のクローバーを見つけるのが特技で、今年も目が合った

今朝、外を見ると塀にグレーのペルシャ猫(捨てられたか迷ったかの野良ちゃん)
まずいなー、ぎんちゃん、来られないかも。長毛猫は大きく見えるので怖いらしく、あのグレーがいると逃げちゃうんだよね・・・。

結局、夕方のいつもの時間になって、やっと現れた。
ごはんのあとに敷地外に出ると、警戒態勢からのダッシュ!最近良く見かける残念な柄配分(人間目線だけどな)の三毛猫を追い払ってた。なんだよ、強気なときは強気なのかい!

しばらくすると雨がポツポツ降ってきた。この前は雨の中、やはり時間どおりに現れたけど、降る前に家に入っていてくれたらいいのになあ。

*****

雨は本降り。いつもの夜のぎんちゃんタイムの30分ほど前に、玄関の電気を付けて少し開けておいた。入ってくればいいんだけどなあ・・・・。

部屋で仕事などをしていると、鈴の音?「ぎんちゃん?」
廊下に出ると、階段を上るぎんちゃんと目が合った。「おお。来たのかぎんちゃん!」お目々まんまる、固まるぎんちゃん・・・・・。一歩足を踏み出すと、素早く階段を駆け下り暗がりに消えた。

ゆっくりと階下に降りてふと洗面所を見ると、窓が10cmほど開いている。・・・・・今、開ける暇とか無かったよな?予め退路を確保しておいたってこと?
ぎんちゃんは玄関の外に潜んでいた。「まあ、とりあえずごはんでも食べなよ」端っこにカリカリを置いてあげるとちょっとビビりつつも食べ始めた。「ほっといてあげるか・・・」2階に退散。

しばらくして、そ~っと階下を見ると、廊下をウロウロしているぎんちゃん。雨の中戻るのも嫌だし、迷っているんだろうなあ。
多分、当初の彼女の計画は、「まず退路を確保して、2階に上がって、私の部屋のベッド下に駆け込み、気持ちが落ち着いたところでごはんなどをもらって、気が向けば少しの間くつろいで、程よいタイミングで洗面所から脱出しよう」だったのかな?突然出くわして予定が狂ったので困っているらしい。あーあ、わざわざ見に行かずに待っていれば良かったなあ。

結局、雨の中外に戻ったようで。ご苦労なこった。

廊下に点々と残されたぎんちゃんの足跡を雑巾で拭く私・・・・・まさに下僕そして都合のいい女。。。。。。。。。。いいのよべつにあたしはぎんちゃんがしあわせならそれでいいのよべつに!!!!